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2025/06/13 20:00
■ はじめに
コーヒー豆といえば南米やアフリカの産地が有名ですが、インドネシアも世界的に評価の高いコーヒー生産国のひとつです。特に「マンデリン」や「トラジャ」といった名前は、コーヒー好きの間ではよく知られています。
この記事では、インドネシアのコーヒー豆の味の特徴や栽培環境、代表的な品種についてご紹介します。
■ インドネシアのコーヒー産地と気候
インドネシアは赤道直下にあり、年間を通じて温暖な気候と高い湿度を持つ国です。島国であり、火山性の土壌が多いため、ミネラル豊富な土地で高品質なコーヒーが育ちます。
主な生産地は以下の通りです。
・スマトラ島(マンデリン)
・スラウェシ島(トラジャ)
・ジャワ島(ジャワコーヒー)
・バリ島(キンタマーニ)
特にスマトラ島の「マンデリン」は、インドネシア産を代表するブランドとして有名です。
■ 味の特徴:深いコクとアーシーさ
インドネシア産コーヒーの特徴は、何と言っても深みのあるコクと独特のアーシー(大地のような)フレーバーです。
他の産地と比較すると、酸味は控えめで、苦味やボディ感がしっかりしています。そのため、アイスコーヒーやカフェオレとの相性も抜群です。
土っぽさ、スパイシーさ、ハーブのような香りを感じることもあり、好き嫌いが分かれることもありますが、一度ハマると癖になる個性派です。
■ 独自の精製方法「スマトラ式」
インドネシアでは独自の「スマトラ式」ウェットハル加工という精製法がよく使われています。
これは、豆の乾燥前にパーチメント(内皮)を除去する方式で、他の国とは異なる処理方法です。この工程によって、より濃厚で重みのある味わいが生まれ、インドネシア特有の個性が際立ちます。
■ 代表的な品種と特徴
● マンデリン(スマトラ島)
酸味が非常に少なく、しっかりした苦味と重厚なコクが特徴。深煎りにするとより魅力が引き立ちます。
● トラジャ(スラウェシ島)
やや柔らかな口当たりで、バランスの良い苦味とフルボディ。マンデリンよりも上品な印象を持つことが多いです。
● バリ・キンタマーニ(バリ島)
バリ島高地で育てられるこの豆は、インドネシア産の中では明るめの酸味と柑橘系のフレーバーが楽しめます。軽めが好きな方におすすめです。
■ どんな人におすすめ?
・深煎りが好きな方
・酸味よりも苦味やコクを重視する方
・カフェオレやアイスコーヒーによく合う豆を探している方
・他の国とは違う、個性的な風味を試したい方
インドネシアの豆は「万人向け」ではないかもしれませんが、深い味わいが好きな人にはたまらない魅力があります。
■ おすすめの飲み方
焙煎度は中深煎り〜深煎りがベスト。
フレンチプレスや金属フィルターで淹れると、オイル感や厚みのあるコクがダイレクトに楽しめます。
ミルクとの相性も良いので、カフェラテやカフェオレにもぴったりです。
■ まとめ
インドネシア産コーヒー豆は、深み・苦味・個性を楽しめるラインナップがそろっており、コーヒー好きには外せない産地です。
コーヒーの世界をもっと広げたい方や、いつもと違う一杯を楽しみたい方は、ぜひインドネシアの豆を試してみてはいかがでしょうか。