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2025/06/15 19:00
■ はじめに
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国として知られています。スーパーやカフェで見かけるブレンドの多くにも使われており、コーヒー初心者から愛好家まで広く親しまれている産地です。
この記事では、ブラジル産コーヒー豆の味の特徴や産地の環境、代表的な品種などをわかりやすく紹介します。
■ ブラジルってどんなコーヒー生産国?
ブラジルは南米大陸の広大な土地を持つ国で、年間を通じて温暖な気候と豊富な日照量に恵まれています。標高の高いエリアも多く、アラビカ種とロブスタ種の両方が生産されていますが、特に高品質なアラビカ種が豊富です。
主な生産地には、ミナスジェライス州、サンパウロ州、エスピリトサント州などがあり、それぞれ気候や土壌によって異なる特徴を持っています。
■ ブラジル産コーヒー豆の味の特徴
ブラジルのコーヒー豆は、全体的にバランスが良く、クセが少ないのが最大の特徴です。酸味は控えめで、苦味とコク、ほのかな甘みのバランスが取れており、非常に飲みやすい味わいです。
ナッツやチョコレート、キャラメルのような風味を感じることが多く、口当たりはなめらか。しっかりとしたボディ感もあり、どんなシーンでも楽しめる「オールラウンドなコーヒー」として親しまれています。
その安定感から、エスプレッソのベースや、ブレンドの土台にもよく使われます。
■ 精製方法による違い
ブラジルでは、ナチュラル(非水洗式)の精製方法が主流です。この方法では、果肉をつけたまま乾燥させることで、甘みやボディ感が強くなります。
近年では、ハニー製法やウォッシュト製法も一部で導入されており、よりクリーンで明るい味わいの豆も増えてきました。
ただし、多くのブラジル豆はナチュラルによる深みある甘さと香ばしさが特徴的です。
■ 代表的な品種とエリアの特徴
● サントス(Santos)
ブラジルで最もよく知られた輸出銘柄。甘さと香ばしさがあり、苦味がしっかりと感じられます。クセがなく、非常に飲みやすいのが特徴です。
● セラード(Cerrado)
ミナスジェライス州の内陸高原地域で、標高が高く昼夜の寒暖差があるため、酸味と甘みのバランスが良い豆が育ちます。チョコレートやナッツの風味が豊かです。
● モジアナ(Mogiana)
標高が高く、安定した気候のため品質が高いエリア。柔らかな酸味とコクがあり、毎日飲んでも飽きない味です。
■ どんな人におすすめ?
・酸味が少なく、まろやかな味を好む人
・ナッツやチョコ系の香ばしさが好きな人
・コーヒーをブラックで飲むことが多い人
・ブレンドベースやカフェオレ向きの豆を探している人
クセが少ないため、コーヒー初心者にも非常におすすめできる産地です。
■ おすすめの焙煎と飲み方
中煎り〜中深煎りにすることで、香ばしさと甘みが引き立ちます。
ハンドドリップやフレンチプレス、サイフォンなど、どんな抽出器具でも安定した味を出せます。
牛乳との相性も良いため、カフェオレやラテに使うのもおすすめです。
■ ブラジルコーヒーの魅力を一言で
「クセがなく、毎日飲めるちょうど良さ」
この言葉がブラジル産コーヒーの魅力を端的に表しています。
強すぎず、弱すぎない。そのバランスが、世界中のコーヒーラバーに愛される理由です。
■ まとめ
ブラジル産のコーヒー豆は、酸味控えめで苦味とコクがしっかりある、万人向けのバランス型コーヒーです。豊かな香ばしさと甘みを感じながら、安心感のある味わいを楽しめます。
初めて豆を買ってみたいという方にも、ブレンドに挑戦したい方にも、どんな場面にもフィットする1杯。
迷ったら、まずはブラジルを選んでみるのがおすすめです。